4月22日(土)
古本屋で『ハニー・タッカー』という本を見かけた。『ハリー・ポッター』のパロディーらしい。なかをパラパラめくってみると安倍晴明が登場していた。なんのことやら。
4月29日(土)
古書開館の古書展に行ったついでに、書泉ブックマートに『Keyboard Magazine』(リットーミュージック)を買いに行った。なんと、最新号(2006年6月号)の表紙がドナルド・フェイゲンだった。16 ページにわたって、ニュー・アルバムMorph the Cat 特集だった。いったい誰に向けて組んだ特集なのかと思うが、私は嬉しい。アルバムを聴いただけでは解らなかった歌詞についても、自ら語ってくれているので参考になる。
ちなみに、記事には「スティーリー・ダンではひねりの効いた言葉はウォルター・ベッカーが生み出していたそうだが、比べてみるとフェイゲンの方が陰鬱かもしれない」(p. 29)とある。ちょっと意外だった。確かに、ベッカーのソロ・アルバム『11の心象』11 Tracks of Whack (1994) を改めて聴いてみるとそうかもしれない。ベッカーは、ニュー・ヨーク出身だと思うが、それなのに西海岸のヒッピー的な雰囲気も感じる。
ちなみに、ベッカーのソロ・アルバム『11の心象』11 Tracks of Whack (1994) は隠れた名版だと思う。M5 "lucky henry"、M6 "hard up case" がよい。本当に「隠れた」名版で、日本版の入手は、現在ほぼ絶望的。私も、発売間もなく CD ショップに行っても見つからず、結局見つけた輸入版を買う羽目に。普段ヴォーカルをとらないベッカーのほうが歌がウマい。
フェイゲンに話しを戻す。『Keyboard Magazine』2006年6月号のインタヴューによると、「基本的に、歌詞とメロディのどちらを先に手がけることが多いのですか?」というチャールズ清水氏(キーボーディスト)の質問に、フェイゲンは
フェイゲンについては、作曲家としての革新性が強調されることが多い。『Keyboard Magazine』2006年6月号の記事でも、『Aja〜彩(エイジャ)』Aja(1977)の "Peg" で使われている「4度の音程を2つ重ねるボイシング」が「それまでポップスでは誰も使っていないモダンな響きで、コード・ネームすらはっきりしない」ことが楽譜付きで解説されている(p. 24)。
インタヴューの答のなかで提示された詞とメロディの関係についてのテーゼそのものは極めてまっとうだが、フェイゲンがそう明言するとは思っていなかった。歌詞よりも曲やサウンドに対する比重が大きいのではないかと思っていたので、意外な発見だった。
基本的には歌詞を先に書き上げてから、曲づくりに入る方がうまくいくことが多いね。というか、クオリティの高い楽曲を歌詞なしで作り上げるのは難しいと思うんだ。(p.22)
と答えていた。
4月30日(日)
山本太郎がデコトラに乗ってアメリカを旅する番組をやっていた。番組自体はチョットゆるい感じだったが、アイディア自体は面白い。第3弾らしいので、人気シリーズなのだろう。
残念なのはデコトラが小さいことだろうか。たぶん普通免許で乗れるサイズとなるとあのサイズが限界なのかもしれないが、迫力がイマイチなのが惜しい。企画に面白みが足りないのが惜しい。