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守衛所日誌
思いついたことを、思いついた日に書く不定期日誌。

2005年11月後半

11月26日(土)

TBS ラジオ「ラジオワールド」という番組枠で「ラジオ・シンポジウム〜銃のない社会をめざして」というのをやっていた。

放送日:2005年11月26日(土曜日)
放送時間:19時00分〜20時00分

ラジオワールド「ラジオ・シンポジウム〜銃のない社会をめざして」

出演進行
藤井誠二(ノンフィクションライター)
海保知里(TBSアナウンサー)

ゲスト
砂田向壱(ストップ・ガン・キャラバン隊代表)
小田啓二(日本ガーディアンエンジェル理事長)
國松孝次(元警察庁長官)
小宮信夫(立正大学助教授 犯罪学)

 いま、このタイミングでこの番組が作られたのは、やはり改造エア・ガン事件を受けてのことだろうか。銃器犯罪の被害者遺族や研究者等で構成されるボランティア団体「ストップ・ガン・キャラバン隊」のメンバーによるトーク番組だった。

 従って、内容は銃に対して批判的で「嫌銃意識」の涵養にむけての啓蒙が番組のトーンを支配していた。銃器犯罪の被害者遺族の言葉は本当に重い。しかし、トイ・ガンは、ルールを守って遊べば決して危険なものではない。番組内で、オモチャの銃で遊んでいるうちに本物の銃が撃ちたいという欲望につながる、というような論が展開されていたが、果たしてそのような粗雑な一面化に妥当性があるだろうか? 高校の修学旅行でお土産の木刀を買って振り回していたヤツのうち、果たして何人が真剣を手にして、何人が人を斬っただろうか? ちょっとムリがあるか……。

 私のようなトイ・ガン・ファンにとっては少し寂しい内容だった。藤井誠二が、エア・ガンやモデル・ガンの規制に非常に前向きだったのは、ハッキリ言って意外だった。真性拳銃や改造エア・ガンや改造モデル・ガンに対する規制には私も賛成だ。ただ、番組全体として、トイ・ガンへの恐怖を煽り過ぎな印象は否めなかった。あくまでも印象だが、エア・ガンと改造エア・ガンとの区別があまり厳密に扱われていなかったようだった。合法な遊技と不法行為との線引きを曖昧にして、両者を連続したモノとして同時に取締の対象にすることには承服できない。

 合法と不法のラインを厳密に設定し、ラインを逸脱したものを徹底的に取り締まることこそが上策のはずだ。業界団体を中心にした指導による、改造しにくい設計の徹底と違法な改造用パーツの取り締まりの強化で充分だと思う。


11月27日(日)

「ラジオ深夜便」を聴いてしまった。

 別に聴いてはいけない訳ではないのだが、日曜の深夜は、各局がテクニカル・ブレイクで放送休止になるので、NHK ぐらいしか聴く所がなかったのだ。それにしてもユルい。ハッキリ言って年寄りの番組だ。(とはいえ、後輩の母親も番組のアンカーを努めているらしいので、あまり悪口も言えない。)

 音楽のセクション(「ロマンチック・コンサート」と題されている。これまたユルいコーナー名だ)は、ビル・エヴァンス特集だった。ジャズは好きだが(詳しくはない)、最初のうちはスタンダードはほとんど聴かず、どちらかといえばフュージョン寄りの指向だった。しかし、エヴァンスの 'Waltz for Debby' を聴いてからスタンダードは決して辛気くさくないということが解り、スタンダードも聴くようになった。

 従って、番組は結構愉しめた。番組アンカーの解説によると、ビル・エヴァンス・トリオのベーシスト、スコット・ラファーロ(Scott LaFaro)の技巧は、当時としては画期的だったとのこと。今では、ジャズ・べーシストはバカ・テクと相場は決まっているようなものだけれども。1961 年6月 25 日ヴィレッジ・ヴァンガードでの録音の10日後、7月6日にラファーロは交通事故で夭折。トリオ結成後1年半程度、プロ・ベーシストとしては4年間の現役生活だったとのこと。

 「ラジオ深夜便」リスナーの間では、ジャズ派とアンチ・ジャズ派に分かれているようだ。アンチ・ジャズ派の投稿によれば、ジャズはウルサくて聴くに堪えないとのこと。ずいぶん以前に聴いたときも、同じことが話題になっていた。多分、毎回同じことを言っているのだろう。

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