10月2日(日)
実は、私はガン・ファンなのです。別に真性拳銃を所持したいわけではない。モデル・ガンやエア・ガンのファンである。とはいえ、ここ最近は買っていないけれども。私のような人間にとって実にイヤなニュースが、巷を賑わせている。
この事件の直前に千代田区や港区でも人がエアガンで撃たれる事件が起きており、築地署は関連を調べている。
調べでは、3人は9月12日午前3時35分ごろ、中央区銀座の路上で、埼玉県上尾市から自家用車で通勤後、仕事で使うハイヤーを取りに行くため歩いていた運転手(44)に向けエアガン数発を発射、うち一発を命中させた疑い。
エアガン発射の男3人逮捕 9月に銀座の路上で(共同通信 10月2日)
自動車の窓が割れたり、ボディーが凹んだりしているようだが、本当にエア・ガンなのだろうか? トイ・ガンにしては尋常でない威力だ。エア・ガンではなくエア・ライフル(要免許)ではないのか?
9月12日未明、東京・銀座の路上で、歩いていた男性が乗用車からエアガンで撃たれる事件があり、警視庁は2日までに、暴行容疑で東京都中央区湊、会社役員森田紘明容疑者(21)、住所同、会社員菊永健作容疑者(21)ら男3人を逮捕した。男性は腰に痛みを覚えたが、けがはなかった。
10月3日(月)
ライブドア、なかなかやるな。
広告費の稼げるポータル(玄関)サイトにするため、他社と差別化できるコンテンツ(情報の内容)をそろえる狙い。これまでも共同通信や毎日新聞などのほか、朝鮮日報やしんぶん赤旗など国内外のメディアと契約してニュースを配信しており、アルジャジーラについても8月の決算説明会で配信する方針を示していた。【岩崎誠】
<ライブドア>アルジャジーラのニュースも配信へ(毎日新聞 10月3日)
まぁ、単なる客寄せだろうから、その意味では節操がないだけかも。いずれにしても、日本語でアクセスできる情報源の多様化は、基本的に歓迎。
ライブドアは3日、中東の衛星テレビ放送局「アルジャジーラ」のニュースの一部をインターネットのホームページで無料で読めるサービスを始める。同放送局のロンドン支局から英文ニュースを受け取り、日本語に訳して一日数本閲覧できるようにする。
10月7日(金)
エア・ガン事件の続報。ヤクがらみとは。銃にヤク、アメリカか?
男は住所不定、無職上園健司容疑者(25)。「大阪の事件で撃ったのも自分」と供述し、両府県警は、大阪府の阪神高速道などで起きた一連の発砲事件にも関与したと断定した。両府県警は今後、和歌山の事件の器物損壊容疑で再逮捕する方針。
高速道を走行中の車をエアガンで銃撃するという特異な事件は、解決に向かうことになった。
和歌山の連続発砲を自供 覚せい剤で逮捕の男(共同通信 2005年10月7日)
和歌山、大阪両府県にまたがる連続発砲事件で、大阪府警が覚せい剤取締法違反容疑(共同所持)で逮捕した男が7日、和歌山県の自動車道での事件について、調べに「わたしが運転しながらエアガンを撃った。前を走っていた車2台の運転に腹が立った」と自供、犯行を全面的に認めた。
10月9日(日)
例のエア・ガン事件の詳細が判明したようだ。
和歌山県の阪和自動車道で使用したのは愛知県のメーカー製で、同社は業界団体に非加盟のため自主規制を受けず、製品が改造しやすいという。
調べでは、上園容疑者が事件で使ったエアガンは銃身が約30センチ。神戸市で乗り捨てた車から見つかり、金属製の弾が装てんされていた。逮捕後「和歌山はこれで撃った」と供述。弾は直径約6ミリの球体で、工業用部品「ベアリング」の一部を転用したものだった。
これをきっかけにエア・ガンやモデル・ガンに対する規制を求める声が上がりそうだ。私のような法律を遵守している愛好家にとっては迷惑千万だ。改造しにくい設計の徹底と違法な改造用パーツの取り締まりの強化にとどめて欲しい。
自分で改造、威力高める エアガン部品を頻繁に購入 (共同通信 2005年10月 9日)
最初にニュースを聞いたときは、エアガンではなくエアライフルかと思ったが、「銃身が約30センチ」ということはハンドガンのようだ。「業界団体に非加盟」の「愛知県のメーカー製」か……たぶん、あそこだな。改造によって威力を 20 倍に高めた上に、ベアリングの鉄球を飛ばしていたとは。当り所が悪ければとんでもないことになるのに。
和歌山、大阪の連続発砲事件を自供した無職上園健司容疑者(25)=覚せい剤取締法違反で逮捕、送検=が、市販のエアガンを購入して自分で改造、威力を高めていたことが9日、府警捜査1課などの調べで分かった。
10月14日(金)
野田聖子、節操がないねぇ。自民党に残るのかと記者に聞かれる度に「私は自民党が好きですから」と答えていたが、いまさら党に従ったところで党内での未来はないはずだ。隘路を抜け政治家としての信念を貫くためには、徹底的に郵政民営化に反対し通すことだけだと思ったのだが。
きっと支持者たちは憤慨しているにちがいないと思ったら、「信念を貫いても、郵政民営化法案成立の流れは変わらない。それよりも自民党議員でいれば、民営化する上での諸問題が是正できる」(野々村政俊自民党岐阜市連事務局長)とのこと。正直言って、自民党に残って未来があるとは思えないけれども、離党しても何もないだろう。その意味ではかわいそうだとも言えなくない。「聖子さんが除名されたら自民党員は減る」とある県議が言っているそうだが、ひとり減ったところで痛くも痒くもないだろう。こっちの人たちもかわいそう。
赤信号をみんなで渡らざる得ない事情はあきらかで、野田のバックにいる後援会・自民党地方組織・企業は、野田が自民党員でなくなることにより利権のマトリックスを失うことを恐れているのだろう。小渕恵三が死んで小渕優子が担ぎ出されたときのことを思い出す。
今回の件に関して、郵政族の娘にもかかわらず棄権した小渕優子は、結果としては党内での昇進の希望を残す小利口な選択でいちはやく魂の売り抜けを果たしたことになる。
野田氏は賛成へ転じる理由として、与党大勝の選挙結果を挙げ「法案が完ぺきなものでなくても、民営化のスピードを上げろという国民の声として理解した」と話した。
自民党本部から衆院選挙区支部の解散を求められたことについて、野田氏は「やむを得ない」とし、解散準備を進めていることを明らかにした。予想される除名処分は「仮の話なので答えられない」とした。
通常国会の衆院採決では、自民党から反対37人、欠席・棄権14人の造反が出て、郵政法案は賛成が233票、反対が228票と、わずか5票差で可決された。しかし、9月の衆院選で自民党が大勝したことを受けて反対派の無所属議員13人のうち野田聖子元郵政相ら11人が賛成に転じ、反対したのは平沼赳夫前経済産業相、欠席は野呂田芳成元農相だけだった。
一方、自民党の反対派議員らが離党して結成した国民新党(綿貫民輔代表)や新党日本(田中康夫代表)の議員計5人は反対票を投じた。
郵政法案は11日昼の衆院郵政特別委員会で可決後、本会議に緊急上程・可決された。07年10月に日本郵政公社を4分社化し、日本郵政会社(持ち株会社)の下に郵便局会社(窓口ネットワーク会社)、郵便事業会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社を設立するなどの内容で、郵貯の預け入れ限度額引き下げなどを柱とする民主党案は否決・廃案となった。
同法案の衆院通過について、小泉純一郎首相は同日夜、「よかった。選挙の意思を皆さんが判断してくれた」と評価。そのうえで、先の通常国会で反対した無所属の11人が賛成に転じたことに関しては、「それぞれ本人が判断されたことだ。(自民党の処分については)衆院、参院がよく相談しながら決めていかなくてはならない」と述べるにとどめた。記者団の質問に答えた。【谷川貴史】
野田氏と佐藤ゆかり氏が火花を散らした「岐阜1区」(岐阜市)の旧中山道に面した野田氏の事務所。自民党結党50年をうたう最新のポスターが2枚張ってある。
「信念を貫いても、郵政民営化法案成立の流れは変わらない。それよりも自民党議員でいれば、民営化する上での諸問題が是正できる」。自民党岐阜市連の野々村政俊事務局長が、野田氏の変節をそう擁護した。
しかし、事務所内を仕切る薄板の向こうから「ええ、確かに(民営化法案に)反対と言って当選させていただきましたが……」と、支持者からの抗議電話に弁明する職員の声が聞こえた。
野田氏の選挙区ではない岐阜市近郊で、祖父の代からの自民党員である特定郵便局長。ここの選挙区の自民党候補は郵政民営化賛成派のため投票用紙を白紙のまま出し、比例代表では新党日本に投票したという。
「元々は官に出来ず民に委託したのが特定局の始まり。今は公務員で世襲批判はあるが、高齢者の家を訪れ民生委員の代わりもしている。なのに悪者扱いだ」。そして言い切った。「賛成に回った政治家の心は理解できない」
選挙では佐藤氏が「自民党公認」、野田氏は「自民党県連公認」。岐阜経済の落ち込みは激しく、かつて8500億円を超えていた県の一般会計当初予算は今年度約7501億円。うち県税収入は27%の2020億円に過ぎない。自民党の渡辺信行県議は「落下傘で来た人が、地方の悲鳴を国政に反映してくれるのだろうか」と話す。ある公明党県議も言う。「義理人情が厚い岐阜で、個人的魅力もある野田さんへの支持者は創価学会員にも多い」。そのはざまで公明党はいずれの候補も推薦しなかった。
野田氏は約96000票を獲得して前回03年選挙を4000票ほど上積みした。佐藤氏も81000票余を獲得。「自民王国は崩れなかったが、分裂した」(公明党県議)状況が続く。
造反組に対して小泉首相は党公認候補への「選挙妨害」を理由に処分を下す方針だ。県連は、造反組で当選した古屋圭司会長(岐阜5区)と幹部4人が辞任し恭順の意思を示したが、佐藤氏は自民党の武部勤幹事長に「厳しい処分」を要求している。
処分の行方をにらんで、野田氏は11月23日に予定していた「自民党岐阜市連会長」名の政治資金集めパーティーを延期した。県連の小野木節事務局長は「混乱を早急に収拾したい」と言うが、「佐藤さんの顔など見たくもない」(自民党県議)との声も出るほど、党中央と地方との亀裂は深まる。「聖子さんが除名されたら自民党員は減る」との悲壮感も漂う。
野田聖子氏も法案賛成へ 「反対の政治主張、完敗」 (共同通信 10月9日)
郵政民営化関連法案に反対した無所属の野田聖子元郵政相(岐阜1区)は9日、岐阜市の事務所で記者会見を開き「法案反対という自らの政治的主張は完敗した」と述べ、郵政民営化関連法案に賛成する意向を示した。
<郵政法案>衆院で200票差付け可決 参院12日審議入り(毎日新聞 10月11日)
政府が今国会に再提出している郵政民営化関連法案が11日、衆院本会議で可決され、参院に送付された。7月の通常国会で同法案に反対し、衆院選で自民党から公認されなかった無所属議員らも含め賛成は338票に上り、民主党などの反対(138票)に200票差を付ける、圧倒的多数となった。12日から参院での審議に入り、14日にも成立する見通しだ。
<野田聖子元郵政相>変節擁護する地元 自民王国は分裂 (毎日新聞 10月14日)
小泉純一郎首相が改革の本丸と位置づける郵政民営化法案に反対し、先の衆院選で「ゆるがぬ信念」をキャッチフレーズに当選した野田聖子元郵政相。その後、一転して衆院で法案賛成票を投じた。「造反」と「刺客」の戦場となった地元の今を探った。【根本太一】
10月15日(土)
今日 お茶の水に遊びに行ったら、楽器店の前で Tower of Power のヴィデオがかかっていた。すっかりオッサンだったが、カッコいい。でも、名盤 Back to Oakland の時とは別人のようだ。