5月18日(木)
「NEWS 23」 で、米軍は、兵士のトレイニングを、ロッキード・マーティン社が開発した戦闘シミュレイション・ゲームのようなもので行っているという話題が取り上げられていた。衛星写真を基に実在の地形が CG で再現されているそうです。この「ゲーム」で予め慣らしておけば、実際の戦場で躊躇なく発砲できるとか。
「こんな展開……データには……なかっ……た」ガクッ、とか言って戦死しないことをお祈り致します。
このトレイニング用の「シミュレイション・ゲーム」と似たものがティーンズ向けに陸軍公認の "America's Army" というゲームとして無料(!)配布されている、とも報じられていた。あな恐ろしや。でも、チョットやってみたいと思ってしまった私は、平和主義者失格か?
いつ消えるか判りませんが、上述の TBS のニュースのページです。映像も見ることができます。消えている場合は、Google のキャッシュなどでご覧下さい。
○米軍訓練プログラムがはらむ危険性
http://news.tbs.co.jp/20050518/headline/tbs_headline1194157.html
5月21日(土)
石原慎太郎東京都知事は、相変わらずやってるなぁ。尖閣諸島の件といい、国旗を立てるのはお約束なのだろうか。国会が会期中ということで西村眞悟クンは欠席のようです。毎日新聞の見出しが一番イカしていたので引用:
さて、沖ノ鳥島に関しては、この法文のうち第3項が問題になると思われるが、日本政府は、国際海洋法では同項の「岩」の定義が明確でないため、第3項は無視している、とのこと(第145回国会衆議院建設委員会、政府委員・大島正太郎外務省経済局長(当時)の答弁)。"Rocks" のあとに ","(コンマ)ひとつあればこの問題は簡単に解決したような気もする。
政府は第3項を無視するとしても、せっかくだから無視しないで考えてみるならば、「人間の居住」と「経済的生活の維持」が問題となるだろう。百歩譲って、「シマアジの稚魚を放流」したことで「経済的生活の維持」の可能性が開かれたと言っても――誰も言っていないが――ムリがある。
では次に「人間の居住」の問題をクリアするにはどうすればよいだろうか? ついては、日本と中国からそれぞれ代表者を選出し、どちらが長く沖ノ鳥島に立っていられるか(=長く「居住」していられるか)タイム・トライアルを実施し、勝ったほうが沖ノ鳥島を取ることにするのはどうだろう。
石原都知事:沖ノ鳥島「日本の領土。文句あるか」 初視察で“石原節”全開(毎日新聞 2005年5月21日)
いわゆる「国際海洋法」(=海洋法に関する国際連合条約 United Nations Convention on the Law of the Sea)のうち、この件に関わる箇所は国連のサイト上のページによると:
東京都の石原慎太郎知事が20日、日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)を視察した。同島周辺が日本の排他的経済水域(EEZ)であることを国内外にアピールするのが狙い。シマアジの稚魚を放流したほか、海洋温度差発電所や浮き漁礁設置の可能性などを確認した後、「あれは島だ。日本の領土だ。文句あるか」と語った。都知事の同島視察は初めて。
視察には都や国、同村の職員、学者ら66人に加え、報道陣40人が同行した。石原知事は同日午後、チャーターした旅客船からボートに乗り移り上陸。「沖ノ鳥島 日本国」と刻まれた碑にキスをしたり、日の丸の旗を掲げるパフォーマンスをした後、周囲の海を遊泳してサンゴなどを観察した。
視察後、船上での会見で、石原知事は海洋温度差発電所について「高い足場を組めば、可能」と述べ、地球温暖化による海面上昇に関しては「何年か何十年か後に島が沈むことが予想されるので、(領有権を認める)協定を日本政府が国連で提唱したらいい」と話した。
沖ノ鳥島を巡っては、中国が「岩」と主張し、周辺海域で事前通報なしの海洋調査を繰り返している。都は「日本の経済水域であることを実証する」(石原知事)として今年度、5億円の予算を計上した。【田中義宏】
Part VIII Article121 Regime of islands
以下は同条文の日本語訳。防衛庁のサイト上のページの、国際海洋法の抜粋を引用。
1. An island is a naturally formed area of land, surrounded by water, which is above water at high tide.
2. Except as provided for in paragraph3, the territorial sea, the contiguous zone, the exclusive economic zone and the continental shelf of an island are determined in accordance with the provisions of this Convention applicable to other land territory.
3. Rocks which cannot sustain human habitation or economic life of their own shall have no exclusive economic zone or continental shelf.
第8部第121条 島の制度
まず、訳に文句をつける。防衛庁のページに載っているということで、これが定訳、少なくとも政府公認の訳だと思うが、第3項の「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩」が気になる。あえて言うなら「人間の居住も独自の経済的生活も維持することのできない岩」が正確な訳だ。前者の訳だと「いずれかが維持できない岩」の意味(にとれる)、後者は「いずれも維持できない岩」の意味だ。「排他的経済水域又は大陸棚を有しない」も同様「排他的経済水域も大陸棚も有しない」。英語の条文に基づけば、どちらかの条件でも満たせば、少なくともどちらかは有することになる(「少なくともどちらかは有する」ということが実際にあるのかは不明)。とはいえ、「人間は居住できないが独自の経済的生活を維持することのできる岩」「人間が居住できるが独自の経済的生活を維持することのできない岩」という想定が問題になるが……。したがって、実際の運用の場面においては、どちらの日本語訳でも大きな差は出ないと思うし、外交交渉の場面で「日本語訳では『又は』となっていますが……」などとネバってもしょうがない。
1 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。
2 3に定める場合を除くほか、島の領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚は、他の領土に適用されるこの条約の規定に従って決定される。
3 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。
5月22日(日)
うお〜、African Festa に行くの忘れてた。
去年、行きそびれて、今年こそは行こうと思っていたのに……。
5月26日(木)
今日、帰りの電車の中吊り広告で知ったが、科学情報誌『 Newton 』が、今年は相対性理論 100 年であることに因んで、相対性理論特集をやっているそうだ。今回は読者も編集に参加して、解り易い特集を期しているとのこと。『 Newton 』では、これまでも、しょっちゅう相対性理論特集をやっているし、私もそのうちのいくつかを読んだ憶えがあるが、今のところ相対性理論を理解できた気が全然していない。
最近では「数学が解る本」の類も多く出ているが、理解できそうで理解できない理系の学問の体系を、大掴みに理解したいという欲求をもつ人が結構いるということなのかな……私も含めて。
家に帰り、オン・ライン読書会の書込みなどをしていると、すっかり夜が更けてしまった。寝るタイミングを失ってテレビをつけると、NHK にサミュエル・L・ジャクソンが出ていた。なんだか NHK 教育テレビの『トップランナー』みたいな感じの番組だった。テレビでやっていた『ダイハード3』でサミュエル・L・ジャクソンを初めて見たとき「いいツラ構えの人だなぁ」と思ったのを憶えている。『ダイハード3』では、教育熱心な生真面目な雑貨屋の店主の役だったが、件の番組では「ピー」連発で、そのギャップが面白かった。ちょっと尊大な印象も受けたが、ユーモアを解し、飾らない感じが良かった。